米国バイデン大統領の来日で注目されるQUADやIPEF。
QUADは日本、米国、豪州、インドによる安全保障や経済を協議する枠組みで、「四か国戦略対話」とも呼ばれます。
IPEFは「インド太平洋経済枠組み」のことです。
EPAは関税の削減や撤廃を目的としていますが、QUADやIPEFはEPAと異なり、現段階で関税の引下げを対象としていません。
TPP11の前身であるTPPの交渉の際には、米国が自国の産業・雇用等を保護するとして脱退しました。
TPP11が発効し、中国がTPP11への加入を表明するなか、米国が中国への対抗を念頭にIPEFの発足を表明しました。
世界の国々が対中貿易を拡大するなかで、IPEFは中国に依存しないサプライチェーンの構築、そのためのインフラ整備への投資などで協力することが想定されます。
日本はIPEFへ参加する方向ですが、加えて、トランプ大統領政権下で実現しなかった米国のTPP11への参加を、バイデン大統領に期待するところではないでしょうか。