2020年11月15日、オンライン形式で「地域的な包括的経済連携協定(以下「RCEP」という)」の署名式が行なわれました。
署名国は、2019年以降交渉を離脱しているインドを除く15か国(ASEANの10か国、日本、中国、韓国、豪州、ニュージーランド)でした。
今回署名に至らなかったインドについても、将来的に円滑に加入できることが規定されています。
日EU・EPA、TPP11など、すでに発効済みのEPAがありますが、日本最大の貿易相手国である中国が含まれる経済連携協定(以下「EPA」という)はRCEPが初となります。
そして、RCEPの経済規模はTPP11を大きく上回り、世界全体のGDP、貿易総額(輸出)、人口の約3割を包摂する、非常に大きなEPAといえ、世界からの注目も大きいものといえます。
加盟国間の貿易の活発化による利益をより多くの方が享受できればと思います。
なお、日本はRCEPを離脱したインドと、TPPを離脱した米国とは個別にEPAを締結しており、これらのEPAはすでに発効済みです。
日本は抜目なくEPAを締結しており、貿易実務におけるEPAの存在感が増していく今日この頃、締約国間で貿易を行う際にはぜひ、EPAを活用したいですね。
詳細は以下をご覧ください(外務省へリンク)
RCEP協定(概要)https://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/ie/page24_001182.html